
私の母は、73歳でスマフォデビューをしました。
それまでは自宅の固定電話でのやり取りだったのですが、2年程何度かけてもつながらない状況になり、兄の協力を得て母にスマフォを持たせることになりました。
なぜ2年も放置していたのか?という突っこみもあると思いますが、仕事が盆も正月も休めない状況だったことと、単純に母と折り合いが悪かったことがなかなか帰省できなかった理由です。
つながらなくなってからも誕生日や母の日には贈り物を送っていたので、その受け取り連絡が母の生存確認となっていました。
しかしながら、その贈り物さえも受け取り拒否となり、いよいよ何かあったのでは?と現実と向き合うことになったわけです。
固定電話がつながらない理由は、単純に故障のようでした。
母の住む地域でNTTの固定回線が光回線に切り替わる工事があったようで、その時に電話が使えなくなったのだと思います。電話が使えなくなったら手紙をくれても良かったのに、、、と勝手に思ってしまう娘の私ですが、あまりに電話でそっけない対応の多い私に気を使ったのかもしれません。
ようやくスマフォを持った母。スマフォを持ってもらえば、いつでも連絡が取れて一安心、、、と思いきや固定電話以上にやりとりは苦戦しました。
まず第一に、スマフォ画面のスライドが難しいということです。

最初はスマフォのログイン認証を適用していたのですが、例えばそのログインが「Z」の文字の場合、画面をスライドする作業が発生します。この「横にスライド」する行為が、そもそも難しいことに気付きました。
私からすればそんな簡単なこと、、、と思ったのですが、母世代のあるある事項のようです。
60代くらいからスマフォを使い始めていれば問題なかったのかもしれませんが、70歳を超えて少し認知機能の低下がみられる母にとって、「画面を指で押しながらスライドさせる」という行為はとても難易度が高いことでした。
母がスマフォを持ち始めて2か月ほどは、同じ県内に住む兄が使い方を教えてくれていたのですが、兄が帰った次の日には応答がなくなる。
何度電話しても出ない。
ようやく自分も帰省して、「スライドができない」という事実が理解できました。
そして、一番使いこなしてほしい「LINE電話」。スマフォを持ってもらうと良い点は、なんといってもLINE電話で無料で話せるということです。カメラ機能を使えば顔も見て話せますし、離れて暮らす親とのやり取りにこれほど良い機械はない!と思っていたのですが、現実はかなり難しい。
母の横で操作を見ていて気付いたのは、LINEの応答の仕方も2パターンあるんですよね。

「応答」「拒否」のボタンが表示される場合と、「受話器アイコン」「バツのアイコン」が表示される場合。これも実際帰省するまでは、母が何を言っているのか理解できなくて苦戦しました。
帰省する前は、何度かけてもつながらず、何日もモヤモヤする時間がありました。結果として、スマフォの充電し忘れもありまして、これも調べてやっと分かった事実。
LINE電話は充電が切れていても、電話をかける側には呼び音が鳴り続けているわけです。電話番号にかけて初めて電源が切れていると気付き、速達で充電が切れているよ、と送ったこともあります。
この仕組みを理解してから、つながらなくて何かあったのかと不安を募らせるより、つながらない時は電話番号にもかけて電源が入っているかどうかを確かめるようにしています。
離れていても「つながる」現代の便利なものといえばスマフォだと思いますが、70歳を超えた母にはなんだか分からない物体です。
帰省して何度も何度も練習をしてもらい、電話のかけかた、電話の受け方を紙にまとめてようやくできるようになりましたが、「LINE電話をかける」行為は、まだまだスムーズにはいかないようです。
表示される受話器のアイコンを押しても押しても画面に反応がなかったり、間違えて全然違うところを押して画面が切り替わったり。そのひとつひとつが母には壁になります。
今はとりあえず電話に出ることは毎日できているので、時間を決めて連絡を取り合うようにしています。

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